人前で話す時に緊張を軽くする心理テクとは?

人前で話す時に緊張を軽くする心理について。社会人ともなれば大勢の人前でプレゼンや周知を行う機会が増えますよね?その一方で、日本人は海外とは異なり学校教育でプレゼンをする機会が極端に少なく、アウトプットする方法を知らないまま社会に出ることになります。

当然、極度の緊張からアガってしまい上手く話せない人が多いのは仕方のないことです。しかし、社会に出るといつまでも苦手と言ってはいられませんので、早いうちにあがり症を克服する必要があります。人前で話す際に緊張を軽くする方法を説明したいと思います。

 

人前で話す時に緊張を軽くする心理テク

大切なのは解釈の方法?

日本人は相手に差し障りのないように振る舞うことが美徳とされる文化があるため、常に顔色を窺う癖が付いてしまい、どうしても自分を客観視してしまいます。

もちろん、自身を客観視することはPDCAサイクルを回すきっかけにもなるので社会人として大切なことなのですが、程度が過ぎると「対人不安」へと繋がります。

特に相手の気持を考えられる心の優しい人やリスク管理を常日頃から考えている頭の良い人が陥りがちです。それでは、どのようにすれば「対人不安」を克服し、自信を持って人前で話すことができるようになるのでしょうか?

 

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ほんの少しだけ見られているという意識を変える

人前で話すことが苦手に思う理由として「大勢に見られていて恥をかけない」と失敗を恐れてしまうことが多いからなのではないでしょうか。この「見られている」という意識を「見せてあげる」といった具合に変えてみましょう。

極端に言えば、無知の集団に自分が持っている価値ある情報を提供してあげていると思えば、失敗したとしてもそもそも無知な連中の前なので特別に気にする必要もないのです。

 

よく観客をメロンパン等の人以外の「もの」に思い込んで話すことを進める方を見かけますが、結局は「もの」に「見られている」点は変わらないので緊張が解けないことが多いのです。

有利な立場になれば強気になる人が多いことから自分自身で有利な立場だと思いこめば良いわけです。とはいえ、「それができれば苦労はしないよ」と思われる方も多いでしょう。そこで次に今からでも出来る簡単な仕草で緊張を解く方法をご紹介します。

 

 

表情や考えは態度に現れる?

人は考えが表情・態度に現れるものです。これは思考と身体が密接に関わり合っているということですので、逆に表情・態度から考えを変えることだって出来るはずです。

例えば、人は有利な立場に立つとふんぞり返る習性があります。ドラマや映画などで重役が高級なソファにふんぞり返っている場面を見たことがあるように「コイツが相手なら自分の力でコントロールすることができる」という思考があるからこその態度と言えます。

 

なので、プレゼンなど人前で話す前に胸を張ってふんぞり返ることで自然と自信が湧いてきて緊張も軽くなるでしょう。ただし、その際に腕を組むことはタブーです。腕組みは自身の身を守り拒絶を示す「サイン」とされていますので、より緊張を促すことがあります。

理想は両腕に力こぶを作るボディビルのポーズで知られる「ダブルバイセップス」の姿勢を作るとテストステロンが増加してプラス思考に変える効果が期待できます。さらに社交性を高める効果もあるため相手に良い印象を与えることにも繋がるでしょう。

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人目を気にせず人前で話す方法は?

ふんぞり返ることや力こぶを両腕に作る動作は誰もいない場所だとすぐに実践することができますが、人前でするのは気が引けてしまう方も多いでしょう。

そんな時にオススメなのが薬指をギュッと握りしめる方法です。薬指に刺激を与えると心拍数を抑えて脈拍を安定させることができるので緊張時の動悸を抑えることに繋がります。

 

動悸を抑えることができれば呼吸も安定し、正常な思考に戻すことができるでしょう。

ただ薬指に刺激を与える方法は意識が「人前で話す」ことに集中していると効果が少なくなってしまいますので、クラシック音楽など注意を別の所にそらすことも同時に行うと良いでしょう。

加えて腹式呼吸も行うことでリラックスの神経とも言われる副交感神経を優位にさせることで緊張を解してください。

 

 

そもそも緊張ってどんな状態なの?

緊張状態はストレスを感じている時に優位に働く交感神経によって運動能力を高めて危険から身を守るために陥ります。

これは危険から身を守るために発達した能力で生きる上で大切な役割を果たしていますが、安全欲求の満たされた現代では逆に健康を害する一番の要因となっています。

意識的に交感神経を副交感神経へと切り替えることができれば緊張することなく人前で話すことが出来るのですが、それは不可能なので考え方や行動によって変える他はないのです。

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最後に

考え方や行動から緊張を解きほぐす方法は数多く存在しますが、いずれも個人差が大きく全く効果を感じられない人も多くいるのも事実です。どうしても解決しない場合は心療内科など医療機関に相談することをオススメします。

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