職場の人との良い心理的距離間とは?

職場の人との良い心理的距離間について。皆様が務められている職場はどのような環境でしょうか。色んな職種がある中で、上司・部下・同僚が同じフロアーに存在するような職場について、起こりがちな人間関係と、おすすめの心理的距離について考察してみたいと思います。

 

職場の人との心理的距離間について

お勧めの上司との心理的距離は?

あなたの職場の上司はどんな方でしょうか?男性・女性、かなり年上の方や、年下の上司に指導を受けていることもあるでしょう。どんな場合でも人間同士、心理的な距離によって人間関係が円滑なものになるか、ギスギスしたものになるかが決まってきます。

上司は、基本的に管理者・指導者であり、あなたよりも心理的に「楽」な位置にいることがほとんどです。監視されていると人間は心理的圧力を感じます。逆に、上司は監視する・評価する立場の場合は「上から」という心理的上位にあるため、「楽」になるのです。

 

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仕事のプレッシャーや責務のほかに、上司からの監視があったら誰でも「心理的緊張感」を常に感じることでしょう。そんなときにおすすめなのは「自分を客観視」することです。緊張したりミスしたりはだれでも起こります。

そのときにトイレにでも席を外すふりをして、ちょっとだけ「自分を俯瞰」してみましょう。自分が緊張していることを素直に認め、「緊張している」ことを認めてしまいます。

 

それに慣れてくると、いつも厳しい上司の目も「今日も厳しい目でみているな」と客観視することにも慣れてきます。だんだんとその状況に慣れてくると、自然と上司に言われる緊張感が薄れてくるはずです。

人間だれでも「慣れ」や「状況に応じて変化」する能力があります。心の壁やプレッシャーが少なくなれば、上司の目に必要以上に緊張することもなくなり、自然と心理的距離が近づいてくるでしょう。

 

 

同僚との心理的距離について

あなたの職場の同僚はどんな方ですか?年上・年下・同性・異性、様々な方がいるでしょう。人間関係を潤滑にするうえでおすすめな心の持ち方を紹介します。人間は複数集まると、自然と人間関係に「上下」を付けてしまいます。

あなたが意識するかしないかにかかわらず、自然と「この人は心理的に上」「このかたは見下す」など、順位をつけてしまうのです。本能的に備わっているこの心理は、女性は敏感に反応します。

 

何も悪いことをしたりした記憶がなく、自然と接しているつもりの同僚が、なぜか自分に対して「冷たい」と感じたことはありませんか? そんな時、普通は自分の行動を振り返り、「やっぱり何も悪いことをしていない」「自分は悪くない」と正当化したくなるものです。

そうなったら、ますます同僚が悪い、同僚は好きじゃない、という気持ちが強くなり、その方と人間関係を構築しなおすことはかなり難しいことになるでしょう。自分の行動を振り返ることは大事なことですが、それでもうまくいかない場合は「自分の心理」を見直してみましょう。

 

もしかしたら、自分は無意識にその方を「見下し」たり「バカに」したりしているかもしれません。あの人はこういう考え方だ、物の好みが自分とちがう、という違和感があると、人間は自分を正当化する動物ですから、自分と違うその同僚について「違和感」を感じます。

すると、自然と自分と違う人間に対し「見下し」たりするものです。「無意識のうちに」というのが厄介なところです。なかなか気づくことが難しいのです。相手の方はどうでしょう。その感じている「違和感」をあなたに対しても感じている事でしょう。

 

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つまり、同じ心理が当人同士の心の中で起こっているのです。相対する二人がお互いに無意識のうちに「この人は自分と違う」と感じ、無意識のうちに「見下し」たりしてうまく人間関係を構築できるわけがありません。

そこで、先述した「客観視」が生きてきます。自分と違う!という感情に心を支配されず、心を客観視して落ち着いて観察してみましょう。同僚は「好み」が違うというだけで、あなたが嫌いというわけではないのです。

 

嗜好が全く同じ人間はウマがあい、話をしていて楽しいことでしょう。しかしそんな方は少ないのです。自分を客観視し、相手の嗜好に興味を持つ事で相手に対し「上下関係」を付けないようにするのです。

同じ立場で相手の事を尊重することが唯一の解決方法です。そのきっかけで大事なことは「質問」です。どんなことにも興味を示し、自分が興味がないことについてもあえて「質問」してみましょう。

自分の好きなことはだれだって饒舌になります。あなたは質問をして、ただ「同意」するだけでよいのです。本心から同意しなくても、話を聞いているだけで同僚は心を開いてくれるでしょう。

 

 

部下との心理的距離について

あなたは部下がいますか?いない方もいるかもしれませんが、いる前提で読んでみてください。部下との心理的距離について、先述した「上司との距離」と似通ったことが考えられます。

すなわち、あなたは上司になった場合、心理的に無意識に「上」になり、無意識に相手を「見下し」たがるものです。部下はそれを見抜きます。仕事の責務に加え、心理的プレッシャーのなかで良い仕事ができるでしょうか?

 

ミスをしたら迷惑がかかる、と緊張すればするほどミスをするものです。上司としては部下に対しプレッシャーを与えるのではなく、部下が働きやすい環境を作ってあげて、承認してあげる必要があります。そのこつはやはり「質問」です。

この仕事の進行状況は?何についての問題があるのか? 逐一質問をしますが、決して詰問するようにプレッシャーを与えてはいけません。たとえその仕事であなたが更なる上司にプレッシャーをかけられていても、その負担を部下に押し付けてはいけません。

その「心理的に守られている」ことを示してあげるだけで良いのです。当然、うまくいったら褒めてあげ、うまくいかなかったら共に悩んであげましょう。

 

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まとめ

職場での様々なポジションでの心理的距離について書いてみましたが、さっそく明日から職場で試してみませんか?うまくいかない場合もあることでしょうが、「やってみる」ことに意味があります。無駄な行動は一切ないのです。

悩みがない人間はいません。大事なのは、悩みながらも少しでも進んで意向という気持ちです。あまり考えこまず、できることからはじめてみましょう。一度うまく人間関係を構築できれば、家族や社会に応用できます。