いまやスーパーでもデパートでも、クレジットカードを用いた顧客の囲い込みが一般的になっています。どのお店でも、クレジットカードを作って頂ければ、割引きしますよ、優待をお付けしますよと謳っており、それに魅力を感じている人も多いでしょう。
しかし、クレジットカードのことをある程度は知っているものの、細かな用語となると分からないのがふつうです。よく分からず、担当スタッフに言われるまま、付帯しているサービスに申し込んだ経験のある人もいると思います。ここでは、一般的に理解している人の少ない項目に関して説明します。
クレジットカード用語まとめ
カードショッピングとは?
クレジットカードの申込用紙に、必ず記載してあるカードショッピングの文字。業界人でないと、その意味が多少漠然としてしまいます。カードショッピングとは、カードを使って買い物をすることです。
が、より正確にいうと、カード払いのことです。クレジットカードによっては、カードを提示するだけで特典が受けられることがあります。
カード提示は、カードショッピングとはいいません。カードを使用することで、口座引き落としになる支払い方法が、カードショッピングです。カード会社によっては、クレジット利用という言い方もありますが、意味するところは同じです。
生活費決済、生計費決済とは?
こちらも業界用語です。生活費決済と生計費決済の意味は同じです。プライベートな目的でお買い物をすることです。個人的な理由で商品を購入することをいいます。
この対義語は、事業費決済です。事業費決済は、会社を経営している人が、会社の備品や飲食店であれば、食品を調達するためなどにお買い物をすることです。
生活費決済などのクレジットカードの利用目的を確認することは、法律の定めに拠っています。つまり、法律で確認することが義務付けられているために、申告が必須となっています。
生活費決済でも事業費決済でも、審査への影響はないので、正直に申告をすれば問題ありません。
同一生計者、同一家計人数とは?
これらは、生計を共にしている人の人数のことです。例えば、世帯主である旦那さんが仕事をしており、その稼ぎで妻、子ども2人を養っているとします。
この場合、同一生計者は、4人です。注意点としては、学生がクレジットカードに申し込みをするケースです。大学生であれば、一般的に親御さんから仕送りを受けているのがふつうです。
この場合には、上京して一人暮らしをしていても、同一生計者は1人にはなりません。稼ぎのある父親などが養っている家族などの人数などを申告します。
学生でアルバイトなどをしていないと、収入はゼロのはずですから、そうなると審査で落とされてしまいます。アルバイトをしていても、年収が少ないために審査には通りづらいです。
親から仕送りを受けているのなら、1人とせず、世帯人数を記載しておきます。基本的には、同一生計者は、世帯人数や家族の人数と同じになるはずです。
この人数に基づいて、カード会社はその世帯の年間でのおおまかな支払い額を算出して、カードの枠を設定する際の参考にします。
ショッピング枠、カード枠とは?
ショッピング枠もよく理解されていない項目のひとつです。クレジットカードは、後払いカードです。カードを利用すると、一時的にカード会社が代金を立て替えています。
その立て替えてくれる金額が、ショッピング枠です。現在、30万円の支払いを立て替えてもらっている。つまり、30万円の未払い金があるとすると、カード枠を30万円分使っていることになります。
与信枠ともいいますが、立て替えてくれる金額の上限が、ショッピング枠です。この枠は、カード申し込みをする本人の支払い能力に応じて、上下します。
通常は、あまり気にせずお買い物をしても、ショッピング枠一杯まで使用する人はめったにいません。注意が必要なのは、リボ払いや分割払いをよく利用する人です。
ショッピング枠は、未払い金の合計金額と関係するので、リボ払いや分割払いを使用すると、枠を使い切ってしまうことがあります。
そして、未払い金を払い終えるまで、次のお買い物ができない状態になってしまう人が、まれにいます。自分のショッピング枠はいくらに設定されているのかを、確認しておくことが必要です。
そのほかのクレジット用語
配偶者とは、結婚相手、パートナーのことです。主婦であれば旦那さん。旦那さんであれば奥様のことです。また、現在の明細の主流は、Web明細です。かつては明細書を紙に印字して、郵送していました。
ところが、いまはネット上で明細を確認できるサービスを、どのカード会社も用意しています。まずはメールアドレスを記入して、後日、明細を閲覧できるホームページのURLが届くので、そのホームページで会員登録などをします。
たまにWeb明細サービスに申し込みをすると、ポイントや商品券が付与されることもあるので、確認するとよいでしょう。それから、暗証番号を何に使うのかと疑問に思う人もいます。
暗証番号は、高額商品を買ったときにレジで入力したり、会員情報を変更したいときなどに使ったりします。