理想の自分になれない原因、不思議な心理とは?

理想の自分になれない原因、不思議な心理について。誰もが理想の自分を持っていると思います。こんな人になれたらいいなと思って憧れている人がいたり、望みが叶った時の自分を想像してみたり。

でも、本気でそれを追い求めればいつかは理想の自分は現実の自分になるのでは?それなのにそれができないのは何故でしょう。この叶いそうで叶わない不思議心理について見ていきます。

 

理想の自分になれない原因、心理

どこまで追求したら良いか自分でもわからない

特に見た目の理想があると、どこまでその理想を追い求めれば良いかわからない場合があります。具体的にこの芸能人の顔が好みであるとわかっているならば、それに寄せた顔作りは不可能ではありません。女性であれば、まずお手軽に始められるのはメイクでしょう。

色々なメイクアイテムやメイク術があるので、それを駆使して練習すれば、今より理想に近い自分になれるかもしれません。同じように、髪型を変えてみたりファッションに凝ってみたりもできますね。しかし、これで満足できる人は少ないです。

 

そうなると、次のステップとして浮かび上がってくるのは整形や脂肪吸引、豊胸など、本格的に身体を変える作戦になります。そして多くの人が、ここから先へは進みません。

理由は、第一に今までと違って莫大なお金がかかること、第二にメスを入れることに抵抗があり怖いこと、第三に周りでそこまでしている人がいないことがあります。本当に理想を追い求めて完成形を作るには、ここまでしなければいけない場合もあるでしょう。

 

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理想を描くのは自由なので、その理想が高く設定されている人もいるからです。しかし、本格的に求めていけばそれなりに代償を払わなければいけないことになり、これが壁となって一歩先へ行くのはやめておきたいという心理が働きます。

要は、そこまでしなくてもいいかなと怖くなり、理想の自分になることとそれに支払う代償とを天秤にかけ、追求は自分でできる範囲まで、と決めてしまうのです。結果、どこまでも理想は現実にはならず、これから先もずっと理想のままであり続けることが多いのです。

 

 

変えられない環境を求めている

皆さんは、具体的にどんな自分を理想としていますか?見た目の他に、誰にでも好かれる自分を理想としていませんか?もしくは孤高のアイドルだったり、寡黙でも一目置かれる存在を理想としているかもしれませんね。

しかし、このような理想というのは現実で自分の力では変えられないことの方が多いです。理由は、理想とする自分を作り上げるのは他人の心だから。あの人みたいになりたいと思って自分で真似をしても、周りの環境はなかなか変えられません。

 

変えるためには今の生活を捨ててまた一からやり直さなければならない場合もあり、その時にはそうしてまで理想が大事かと自問自答し、大抵は今あるものを捨てられずにいます。例えば乗馬が得意な自分になりたいと望んだとしたら、それにはそういう環境とお金と時間が必要です。

もしそれらを持っていなかったら?移住したり、転職して割りの良い職に就いたり、現実にするにはかなりの変化を受け入れる必要があります。ものすごく運動神経が良い人になるのが理想だとしたら、生まれ持ってこなかった才能を手に入れることは不可能ですし、努力をしても頭打ちは自分でうすうすわかっていたりします。

理想は自分が持っていないものだからこそ憧れるわけであるから、ないものを手に入れるのは時として100%叶わないことだってあるのです。努力ではどうにもならない理想を持っている場合、元からの環境を変えられる能力がない限り無理な話なのです。だからあくまで理想は理想として、どこかで人は諦めています。

 

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他人の評価を左右できない

誰が見ても振り返るような美女になって、性格も良くて運動神経も抜群な人を思い描いているとしましょう。実際にこのような人がいると、それも叶わない理想ではないとさえ思えます。もし、努力が実ってそのような人になれたとしましょう。

整形により美女になり、誰にでも優しくするよう心掛け、ジムに通ってあらゆるスポーツの練習をしたのです。ところが、それでも理想の自分になれないことが多いのです。それは何故か。

 

自分はそんな理想の自分になれたと思ったとしても、それによる他人の自分への評価が思い描いていたものと違うからです。理想では、イケメンの恋人ができて幸せを掴む予定だったのに、自分の好みではない人から好かれ、肝心の恋人ができない場合だってありますよね。

誰にでも好かれるはずだったのに、同性からは妬みを持たれるかもしれません。想像の中では周りの人も自分の思い通りに動かせるのに、現実となるとそれはできません。

せっかく自分が思い描く理想に近い自分になれたのに、周りの反応が理想通りでなければ、それは理想の自分になれたとは言いません。人が理想語る時、大抵周りの人間まで無意識のうちに自分に都合の良いように動かしてしまっているのです。これが原因で、理想の自分になるのは難しいと言われるのです。

 

 

まとめ

誰もが理想の自分になりたいと望んでいるにも関わらず、いつまで経ってもそれが現実にならないのは、読み解いていくと不思議とは言えないものでしたね。近くにあるようでない、そんな理想とは、現実には決してならないという前提で人が用意した自分であり、ちょっとした希望を持ちながら生きるために存在しているものではないでしょうか。

夢が叶ったという話はよく聞きますが、理想の自分が現実になったという話はあまり聞きません。しかし、理想を持つこと自体は悪いことだとは思いません。理想に近づく努力をすることで向上心のある生き方ができるからです。人は何歳になっても、成長することを諦めてしまうとダメになります。

人の迷惑になる行為をし始めたり、自己中心的な行動が多くなってしまいます。悲しいかな、年を取ると自分はもう学べないと思いこみ、本来なら自分でできるはずなのにお店の人にタクシーを公衆電話で呼ぶよう頼む老人もいます。理想を持つということは、これから先自分の力で生きていく力を持たせることであり、自分にできることは自分でしようと思わせてくれるものだと感じます。

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